
パンデミックが日本のホテル業界や観光客数に与えた影響を可視化・分析しました。
課題:
-
COVID-19は国内・外国人観光客数にどのような影響を与えたのか?
-
COVID-19は宿泊施設ごとにどのような影響を与えたのか?
-
観光客数とCOVID-19感染拡大との関係は?


1. COVID-19パンデミックは国内・外国人観光客数にどのような影響を与えたか?
-
グラフ01は、2019年まで外国人観光客数が著しく増加していたことを示している。
-
2020年には急激に減少し、2021年にはほぼゼロとなった。
-
日本人観光客数も2020年および2021年に減少しており、日本のホテル産業は深刻な打撃を受けたと考えられる。

2. COVID-19パンデミックは各宿泊施設にどのような影響を与えたか?
-
グラフ02によると、平均客室稼働率は2019年の63%から、2020年・2021年には35%まで低下した。
-
ビジネスホテルは43%以上を維持しているが、シティホテルは80%から35%に低下。
-
その他の宿泊施設でも、およそ半数の顧客を失っている。

3. 観光客数とCOVID-19感染状況の関係
-
グラフ03は、2020年・2021年の宿泊数とCOVID-19感染者数を示している。
-
すべての要因をここで説明することは難しいが、以下の3つの要素が数字に影響を与えたと考えられる:
-
日本のホテル業界における季節的傾向:5〜6月、7〜8月、12〜1月に宿泊数が増加する傾向。
-
日本は4回の大きな感染拡大(波)を経験した(グラフ03に明示)。
-
2020年5月から12月にかけて、日本政府は観光業支援策として「Go Toトラベル」政策を実施し、国内旅行者が一定程度増加した。
-
時系列の動き
第1波では感染者数は比較的少なく、「Go To」期間中は宿泊数が増加したが、2020年12月に停止。
第2波の後、2021年3月に季節要因で宿泊数が若干回復。
第3波(2021年4〜6月)、第4波(7〜10月)を経て、その後は季節要因により宿泊数が再び増加。